新しく作った社内規程が、上位規程や法令とズレていないか AI にチェックさせてみた
改定したばかりの「情報セキュリティ管理規程」を、上位の基本規程・就業規則・個人情報保護法と突き合わせ。どの条文がどこと矛盾しているかを、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
現場から上がってくる生成 AI の利用申請を、社内 AI 利用ガイドライン・個人情報の取扱い・機密区分と照合。リスク区分の判定や禁止用途の抵触を根拠つきで自動仕分けしました。
「現場から届いた AI 利用申請、ガイドラインのどこに引っかかるか毎回一から読み込んでいる——」。DX 推進室の審査担当者が口を揃えるこの悩みを、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。
ある企業の DX 推進室では、現場部門からの生成 AI 利用申請が月に数十件届くようになりました。申請書には利用目的・使用ツール・入力データの種類が書かれていますが、それが社内の AI 利用ガイドラインや個人情報保護法・機密区分規程に照らして問題ないかを、審査担当者が 1 件ずつ目視で判断しています。
ガイドライン文書は複数あり、「禁止用途」「リスク区分」「機密情報の取扱い」が別々のページに散らばっています。条文の解釈は担当者によってぶれ、可否の判断基準が属人化しているのが実情です。審査が特定の担当者に集中し、ボトルネックになっていました。
ぶつかっていた課題
まず、難しい設定は一切しません。「申請がガイドラインや禁止用途に抵触していないか、根拠つきで確認したい」と、ふだん上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。
あなたが入力した指示(自然文でOK)
「現場から上がってきた生成 AI の利用申請が、社内の AI 利用ガイドラインや個人情報の取扱い、機密区分の規程に沿っているか確認したい。リスク区分や禁止用途への抵触を根拠つきでチェックして。」
01ガイドラインと関連規程を取り込み
AI 利用ガイドライン・個人情報保護法・機密区分規程を対象に取り込み
02申請内容ごとにリスクを評価
利用目的・入力データ・用途を1項目ずつガイドラインと照合
03判定の根拠と自信度を検証
根拠となったガイドラインの該当条を実在チェック
04人による最終確認
高リスク・要確認の申請だけを DX 推進室に回す
プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は中身を見て修正でき、一度作れば次回以降も同じ観点で何件でも使い回せます。
手順を保存して実行すると、申請の各観点がガイドラインと照合され、AI が 1 つずつ判定します。結果はこの 1 画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どのガイドラインの・どの条が根拠か」が必ず添うこと。AI の言い分を鵜呑みにせず、人が原文で確かめられます。行をタップすると根拠の原文が開きます。
社内 AI 利用ガイドライン / 個人情報保護法 / 機密区分規程 / AI 倫理原則 と照合
AI 利用ガイドライン適合チェック
2026-05-18 実行 | 7 観点
4
合格
2
要確認
1
不適合
第4条 情報の取扱いにあたり、極秘・個人情報は外部 AI サービスへ入力してはならない。違反した場合は情報漏えいに準じた措置をとる。
申請の利用シナリオに顧客の個人情報の入力が含まれており、禁止用途に抵触。高リスク。
今回 AI が見つけたのは、「顧客の個人情報を外部 AI サービスへ入力する利用シナリオ」がガイドラインの禁止用途に抵触するという高リスクの1件。気づかず承認すると情報漏えいに直結する、最も避けたい見落としです。
AI が合格と判定した 4 件は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認 2 件と不適合 1 件の、合わせて 3 件だけ。担当者は禁止用途に抵触した申請を起案部門に差戻し、個人情報の入力を除外したシナリオに修正した再申請を確認して、最終的に承認・確定しました。
最終レビュー(人が確定)
顧客の個人情報を含む利用シナリオが、ガイドラインの禁止用途に抵触。申請部門へ差戻し、シナリオの見直しを依頼。
人が見るのは要確認・不適合の3件だけ。合格4件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。
監査ログ(改ざん不可)
7 観点を判定(合格4 / 要確認2 / 不適合1)
hash c3f7…2a
「極秘情報の外部 AI 入力」を差戻し(利用シナリオの見直しを依頼)
hash e9b1…4d
個人情報入力を除外したシナリオに修正し再申請 → 不適合が解消
hash a7d5…08
全観点を承認・確定。DX 推進室が申請を正式受理
hash b2e6…f1
一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの根拠で判断したか」が後から完全にたどれるので、内部監査やガバナンス報告での説明もそのまま使えます。
担当者の経験と記憶に頼っていた申請審査が、誰が担当しても同じ基準で判定できるようになりました。そして何より、禁止用途への抵触を承認前に確実に検出できたことが、担当者にとって最大の安心材料でした。
誰が見ても同じ基準で
ガイドラインの該当条を即確認
合格4件は素通し
この事例のポイント
今回は AI 利用申請の事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(ガイドライン・法令・社内基準)」と「確認したい文書(申請書・契約書・規程)」を渡し、根拠つきで突き合わせる。社内規程の整合チェック、契約書のレビュー、ISO 監査の事前点検——ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。
お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。
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