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活用事例営業管理財務与信管理

新規取引先への与信稟議が、与信規程・取引限度額・財務指標を満たしているか AI に一次判定させてみた

与信管理規程・取引限度額規程・財務指標審査基準(自己資本比率・流動比率)・担保条件と稟議書を突き合わせ。限度額超過や財務指標の基準値割れを根拠つきで自動検出し、与信審査のスピードと精度を両立しました。

ININDX 編集部プロダクトチーム8分で読めます
与信審査の財務資料、電卓、リスク分類トークンが並ぶ財務レビュー机

「与信稟議が規程の限度額を超えていないか、財務指標は基準値を満たしているか——毎回、規程と決算書を行き来しながら手作業で確認している」。営業管理・財務部門が抱えるこの課題を、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。

背景

「与信稟議の一次審査」は、なぜ毎回これほど手がかかるのか

ある製造業の営業管理部では、新規・既存取引先への与信稟議が月に数十件届きます。与信管理規程・取引限度額規程・財務指標審査基準・担保および保証条件の基準、 合計4種類の文書を横断しながら、申請ごとに適否を判断しなければなりません。

特に難しいのは、確認ポイントが文書をまたいで分散していることです。限度額は別表、財務指標の基準値は審査基準書、担保条件は別の規程——どの稟議がどの規程の、どの条項に引っかかるのか、 判断する担当者の経験と記憶に頼る部分が大きく、異動があると判断の質がぶれる問題が繰り返していました。

ぶつかっていた課題

  • 与信管理規程・限度額規程・財務指標基準・担保条件を毎回手で突き合わせており、1件の一次審査に30〜60分かかっていた
  • 自己資本比率や流動比率が基準値を下回っていても、担当者によって見落としが起きていた
  • 限度額超過の稟議が委員会審査前に握りつぶされるリスクがあり、内部統制上の懸念があった
  • 差戻しのたびに申請者との往復が発生し、与信確定まで平均5営業日かかっていた
  • なぜ否決・条件付承認にしたのか、規程の根拠を示した記録が残らず、後から説明できなかった
01やってみた

確認したいことを、ふつうの日本語で伝えるだけ

まず、難しい設定は一切しません。「この与信稟議が、与信管理規程の取引限度額・財務指標・担保条件を満たしているか確認したい」と、普段上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(チェックの観点)と参照する文書を自動で組み立ててくれます。

app.indx-compliance.com/start/draft

あなたが入力した指示(自然文でOK)

「新規取引先への与信稟議が、与信管理規程の取引限度額・財務指標(自己資本比率・流動比率)・担保条件の要件を満たしているか確認したい。根拠となる規程の条項も一緒に示してほしい。」

AI がチェック手順を自動生成draft · 4 ステップ

対象文書(照合のものさし)

  • 与信管理規程 v3.2与信規程
  • 取引限度額規程(別表一覧)限度額
  • 担保・保証条件基準担保条件
  • 財務指標審査基準(2026年度版)財務指標
  1. 01与信規程・取引限度額規程を取り込み

    与信管理規程・取引限度額規程・担保・保証の要件基準を対象文書として設定

  2. 02財務指標を基準値と照合

    自己資本比率・流動比率・債務超過の有無など、与信規程が定める財務基準に照らして判定

  3. 03判定根拠と信頼度を検証

    引用した与信規程の条項・財務指標の基準値が実在するかをチェック。根拠ゼロの出力は除外

  4. 04与信管理担当による最終審査

    要確認・不適合の稟議だけを担当者に回し、承認・否決・条件付与を記録

画面①入力した自然文の指示から、AI が「規程の取り込み → 財務指標の照合 → 判定根拠の検証 → 人の最終審査」という4ステップの手順と、参照する4種類の対象文書を自動生成。中身を確認して保存するだけ。

プログラミングの知識も、複雑なルール定義も不要です。生成された手順は内容を確認して修正でき、一度作れば翌月以降も同じ観点で繰り返し使えます。与信稟議の種別(新規・増額・更新)ごとにテンプレートを作り分けることもできます。

02やってみた

実行すると、観点ごとに「根拠つき」で適否が並ぶ

手順を保存して実行すると、与信稟議の各確認観点を AI が1件ずつ判定します。限度額・財務指標・担保条件の区分ごとに結果が分類され、この1画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どの規程の・どの条項が根拠か」が必ず添うこと。AI の判断を鵜呑みにせず、担当者が原文で確かめられます。

app.indx-compliance.com/runs/run_yoshin-2026-04
与信管理チェック株式会社〇〇商事 — 新規与信稟議

与信管理規程 / 取引限度額規程 / 財務指標審査基準 / 担保・保証条件基準 と照合

与信稟議 適合チェック

2026-04-30 実行 | 8 観点

根拠つき

4

適合

2

要確認

2

不適合

適合 50%
  • 判定の根拠与信管理規程 第8条 p.5

    新規取引の開始にあたり、与信管理委員会が設定した与信限度額を超える取引については、委員会の事前承認なしに契約を締結してはならない。限度額は信用調査の結果を踏まえ、別表の算定基準により決定する。

    照合した規程・基準
    与信管理規程 第8条
    規程との照合
    規程違反の疑い
    AI の信頼度
    94%

    申請額3,200万円に対し、与信限度額は2,000万円(別表 取引先コード: T-2041)。限度額を1,200万円超過しており、委員会承認なしに締結不可。

画面②適合4 / 要確認2 / 不適合2 を観点一覧で表示。行をタップすると、判定の根拠となった規程の原文(ハイライト箇所)と、違反・要確認の具体的な理由がその場で開きます。実際に行をタップして試せます。

今回 AI が見つけたのは2つの不適合です。申請額が取引限度額(2,000万円)を1,200万円上回っていた点と、自己資本比率が審査基準値の15%に対し8.4%しかなかった点。どちらも担当者の目視チェックでは見落としやすく、通過させてしまうと内部統制上のリスクに直結する案件です。

03やってみた

人は「要確認・不適合」だけを審査して、与信を確定する

AI が適合と判定した4観点(債務超過なし・信用調査取得済み・決裁経路・有効期間)は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認2件と不適合2件、合わせて4件だけ。担当者は限度額超過と財務指標の不備を差戻し、申請者が金額と担保評価書を修正して再申請した内容を AI で再実行し、最終的に委員会委員長が与信確定しました。

app.indx-compliance.com/runs/run_yoshin-2026-04/review

最終レビュー(人が確定)

不適合取引金額が与信限度額を超過

申請額3,200万円 に対し限度額2,000万円。与信管理規程 第8条に基づき、委員会承認なしの締結は不可。申請部門へ差戻しを実施。

要確認担保評価書の添付が必要

「担保提供予定あり」の記載はあるが評価書が未添付。担保・保証条件基準 第6条に基づき、評価書の受領後に承認可能。

人が見るのは要確認・不適合の4件だけ。適合4件は根拠つきで素通しでき、限度額・財務・担保の判断に集中できます。

監査ログ(改ざん不可)

  1. 09:12AI

    8観点を判定(適合4 / 要確認2 / 不適合2)。限度額超過・自己資本比率不足を検出

    hash d4a9…2f

  2. 09:35営業管理部 与信審査担当 佐々木

    「取引限度額超過」「自己資本比率不足」の2件を否決通知。申請部門へ差戻し(条件変更を依頼)

    hash b8e1…4c

  3. 11:20営業部 田村(申請者)

    取引金額を2,000万円に修正・不動産担保の評価書を追加して再申請。AI再実行

    hash f2c3…77

  4. 11:22AI

    再判定:8観点すべて適合に変更(限度額・担保条件 修正後に解消)

    hash a7d5…1e

  5. 13:48与信管理委員会 委員長 中村

    全8件を承認・与信確定(有効期間2026年5月〜2027年4月)

    hash c0f8…39

画面③左:人が確認するのは要対応の項目のみ。否決・条件付承認・差戻しの判断が根拠とともに記録されます。右:AI の判定から人の承認・差戻し・再審査まで、すべての操作が改ざん不可のログに自動で残ります。

一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・どの規程の根拠で・どう判断したか」が後から完全にたどれるので、内部監査や金融機関への説明にもそのまま使えます。与信を否決した場合も、その根拠が規程の条項レベルで残ります。

できたこと

結果:与信一次審査が平均5営業日から当日中に

1件あたり30〜60分かかっていた一次審査が、観点の確認から担当者への引き渡しまで数分で完了するようになりました。特に、限度額超過と財務指標の不備を申請者の差戻し前に自動検出できるようになったことで、見落としによる内部統制リスクがなくなったことが最大の成果です。

5日→当日
与信確定までのリードタイム

一次審査〜委員会承認まで

100%
判定に規程根拠がついた割合

条項・基準値を即確認

4件 / 8件
人が審査すべき観点に圧縮

適合4件は根拠つきで素通し

この事例のポイント

  • チェックの設定は自然な日本語の指示だけ。与信規程・限度額・財務指標の専門知識も、プログラミングも不要。
  • すべての適否に与信規程・審査基準の原文という根拠が添うので、AI の判断を鵜呑みにせず担当者が原文で確かめられる。
  • 人が審査するのは要確認・不適合だけ。限度額超過・財務指標の不備・担保条件の判断に集中でき、見落としも減る。
  • 操作・判断は改ざん不可のログに残り、内部監査・金融機関への説明にそのまま使える。
まとめ

与信・稟議・申請——「規程との照合」はすべて同じ形で

今回は与信管理の事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(与信規程・限度額・財務指標基準)」と「確認したい文書(稟議書・決算書)」を渡し、根拠つきで突き合わせる。 契約書のリスク条項チェック、経費精算の規程適合確認、ISO 監査の事前点検—— ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。与信管理の属人化と内部統制の穴を同時に解消したい方は、ぜひ一度お試しください。

あなたの業務でも、まず1つの文書から試せます。

お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。

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