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活用事例製造安全衛生リスクアセス

製造現場の作業手順書・SDS・リスクアセスメント表が労安衛法を満たしているか AI に点検させてみた

プレス加工ラインの作業手順書・SDS・リスクアセスメント表を、労働安全衛生法 第28条の2・リスクアセスメント実施手順・社内安全基準と突き合わせ。危険源の洗い出し漏れやリスク見積り欄の空欄を、根拠の条番号つきで AI に検出してもらいました。

ININDX 編集部プロダクトチーム8分で読めます
安全衛生の保護具、リスクアセスメント用紙、SDS資料が並ぶ工場の安全確認台

「作業手順書もSDSも揃っているのに、いざ監督署の定期監査が来たら『リスク見積りの欄が空欄』と指摘された——」。 製造現場の安全衛生担当者が経験しがちなこのヒヤリを、INDX Compliance で実際に再現してみました。本物の操作画面とともにご紹介します。

背景

「作業手順書・SDS・RA表の点検」は、なぜこんなに見落としが起きるのか

ある製造業の安全衛生担当者は、毎年2回の定期点検と監督署の臨検に備えて、ラインごとの作業手順書・SDS(安全データシート)・リスクアセスメント表を確認しています。確認する法的基準は労働安全衛生法(労安衛法)第28条の2・各告示・社内安全基準と多岐にわたり、1ラインあたりの文書だけで数十ページに上ります。

厄介なのは、見落としやすいポイントが散在することです。「危険源の洗い出しは書いてあるけど、リスクレベルの数値が空欄」「保護手袋の記載はあるが素材・規格が不明」——といった、個別の記載欄の抜けや具体性の不足は、文書を流し読みしているだけでは気づきにくく、担当者の経験と集中力に頼り切りになっていました。

ぶつかっていた課題

  • ラインが10本以上あり、作業手順書・SDS・RA表を合わせると年2回の点検だけで100時間超の工数がかかっていた
  • 「危険源の洗い出し漏れ」「リスク見積り欄の空欄」は担当者の目視でも見過ごしやすく、監督署の臨検で初めて発覚するケースがあった
  • どの条文・手順のどこに抵触するかを担当者が都度調べる必要があり、説明資料の作成にも時間がかかっていた
  • 担当者が異動すると、過去の点検で何を根拠にOKとしたのかが分からなくなる属人化が起きていた
01やってみた

点検したい文書と対象ラインを選ぶだけ

まず、難しい設定は一切しません。「プレス加工ラインの作業手順書・SDS・RA表が、労安衛法のリスクアセスメント義務を満たしているか確認したい」と、安全衛生担当者がいつも上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(点検の観点)を自動で組み立てます。

app.indx-compliance.com/start/draft

あなたが入力した指示(自然文でOK)

「プレス加工ラインの作業手順書・SDS・リスクアセスメント表が、労働安全衛生法のリスクアセスメント義務や社内安全基準を満たしているか確認したい。危険源の洗い出しや、保護具・低減措置の記載漏れを根拠の条番号つきで指摘して。」

AI がチェック手順を自動生成draft · 4 ステップ

点検対象文書(3件)

  • プレス加工_作業手順書_Rev4.pdf

    作業手順書 · 18 ページ

    作業手順書
  • 化学物質A_SDS_v2.pdf

    SDS · 6 ページ

    SDS
  • リスクアセスメント表_プレス_2025Q4.xlsx

    RA表 · 3 ページ

    RA表
  1. 01対象文書を取り込み

    作業手順書・SDS(安全データシート)・リスクアセスメント表を取り込み、点検対象として登録

  2. 02労安衛法・リスクアセス手順と照合

    労働安全衛生法・各種告示・社内安全基準・リスクアセスメント実施手順と1項目ずつ突き合わせ

  3. 03根拠と自信度を検証

    危険源の洗い出し・リスク低減措置・保護具・教育記載の根拠を条番号つきで実在チェック

  4. 04人による最終確認

    要確認・不適合の箇所だけを安全衛生担当へ回し、承認・是正を記録

画面①自然文の指示から、AI が「対象文書の取り込み → 法令・社内基準との照合 → 根拠・条番号の検証 → 人の最終確認」という4ステップの点検手順を自動生成。対象文書(作業手順書・SDS・RA表)もこの画面で確認できます。

プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は内容を確認して修正でき、一度作れば翌回以降も同じ観点で繰り返し使えます。ラインが変わっても文書を差し替えるだけで即実行できます。

02やってみた

実行すると、各観点に「条番号つき」で適否が並ぶ

手順を保存して実行すると、作業手順書・SDS・リスクアセスメント表の各記載が、労安衛法・リスクアセスメント実施手順・社内安全基準の要求を満たしているかを、AI が1つずつ判定します。ポイントは、すべての判定に「労安衛法 第28条の2」「社内安全基準 第12条」といった根拠の条番号が必ず添うこと。AIの判断を鵜呑みにせず、人が原文で確かめられます。

app.indx-compliance.com/runs/run_anzen-2026-04
安全衛生点検プレス加工ライン2026-04-28

労働安全衛生法 第28条の2 / リスクアセスメント実施手順 / 社内安全基準 と照合

安全衛生・リスクアセスメント 点検

2026-04-28 実行 | 8 観点(作業手順書 / SDS / RA表)

根拠・条番号つき

4

適合

2

要確認

2

不適合

適合 50%
  • 判定の根拠(条番号)労働安全衛生法 第28条の2 p.1

    事業者は、危険性又は有害性等の調査を行うにあたり、業務に起因するすべての危険源及び有害要因を特定しなければならない(厚生労働省 リスクアセスメント等に関する指針 第4条)。

    照合した法令・基準
    労働安全衛生法 第28条の2
    原文との照合
    基準と矛盾の疑い
    AIの自信度
    91%

    RA表に「金型交換時の挟まれリスク」の記載がない。プレス作業における主要危険源の洗い出しが不完全。

画面②適合4 / 要確認2 / 不適合2 を一覧で。行をタップすると、判定の根拠となった法令・社内基準の原文(ハイライト箇所)と、記載漏れ・不備の理由がその場で開きます。実際に行をタップして試せます。

今回 AI が検出したのは、RA表の「金型交換時の挟まれリスク」の記載漏れ(危険源の洗い出し不足)と、化学物質A取扱い時の「リスク見積り欄の空欄」の2件。どちらも監督署の臨検で指摘されやすい典型的な不備です。担当者が毎月確認しているはずの文書でも、AIで網羅的に突き合わせてみると抜けが出てきました。

03やってみた

人は「要確認・不適合」だけを見て、是正を確定する

AI が適合と判定した4観点は、根拠(条番号)つきなので素通しで確認できます。安全衛生担当者が頭を使うのは、要確認2件と不適合2件の、合わせて4観点だけ。担当者はラインの担当者へ是正指示を出し、追記・修正後に再実行して、最終的に全観点を承認・確定しました。

app.indx-compliance.com/runs/run_anzen-2026-04/review

最終レビュー(安全衛生担当が確定)

不適合危険源・有害要因が網羅的に洗い出されていること

リスクアセスメント表に「金型交換時の挟まれリスク」の記載なし。労安衛法 第28条の2の義務を満たさないため是正指示。担当者へ追記・再提出を依頼。

要確認保護具の種類・規格が具体的に記載されていること

「保護手袋着用」の記載あり。素材・規格(JIS T 8116相当品)の明記を依頼中。

人が見るのは要確認・不適合の4観点だけ。適合4観点は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。

監査ログ(改ざん不可)

  1. 09:12AI

    8観点を判定(適合4 / 要確認2 / 不適合2)。危険源の洗い出し不足・リスク見積り欄の未記載を検出

    hash d4c1…7b

  2. 09:45安全衛生担当 田中

    「危険源の洗い出し不足」「リスク見積り未記載」を不適合確定。ライン担当への是正指示を発行

    hash f2a7…c9

  3. 11:20製造ライン担当 鈴木

    RA表に「金型交換時の挟まれリスク」追記・発生可能性・重篤度を入力 → AI再実行、適合に変更

    hash a8e3…14

  4. 11:22安全衛生担当 田中

    全8観点を確認・承認。点検完了(次回定期点検: 2026年10月)

    hash b5f0…3d

画面③左:人が確認するのは要対応の観点のみ。不適合の詳細と是正指示をその場で記録できます。右:AI の判定から是正指示・再確認・承認まで、すべての操作が改ざん不可のログに自動で残ります。

一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・どの条文を根拠に・何を是正したか」が後から完全にたどれるので、監督署の臨検や内部監査への説明もそのまま使えます。過去の点検と今回の点検を並べて改善の経緯も示せます。

できたこと

結果:年2回の定期点検が、1ライン丸1日から2時間に

1ラインあたり丸1日かかっていた定期点検が、文書のアップロードから是正確定まで約2時間で完了しました。何より、これまで「なんとなく大丈夫」で通してきたRA表の記載漏れを、施行前に根拠つきで洗い出せたことが、担当者にとって最大の安心材料でした。

1日→2h
1ラインの定期点検工数

文書アップロード〜是正確定まで

100%
判定に条番号・根拠がついた割合

法令・社内基準の原文を即確認

4件 / 8件
人が見るべき観点に圧縮

適合4観点は素通し

この事例のポイント

  • 点検の設定は自然な日本語の指示だけ。労安衛法の知識もプログラミングも不要。
  • すべての適否に労安衛法・リスクアセスメント手順・社内安全基準の原文という根拠が添うので、AIを鵜呑みにせず担当者が確かめられる。
  • 人が見るのは要確認・不適合だけ。是正の判断に集中でき、見落としも減る。
  • 操作・判断は改ざん不可のログに残り、臨検・内部監査の説明にそのまま使える。
まとめ

作業手順書・SDS・RA表——「安全基準との照合」はすべて同じ形で

今回はプレス加工ラインの事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(労安衛法・リスクアセスメント実施手順・社内安全基準)」と「確認したい文書(作業手順書・SDS・RA表)」を渡し、根拠の条番号つきで突き合わせる。化学設備の定期自主検査、クレーン作業の安全点検、新規設備導入時のリスクアセスメント——安全基準との照合が発生するあらゆる製造現場の業務に、同じ手順がそのまま使えます。

あなたの業務でも、まず1つの文書から試せます。

お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。

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