新しく作った社内規程が、上位規程や法令とズレていないか AI にチェックさせてみた
改定したばかりの「情報セキュリティ管理規程」を、上位の基本規程・就業規則・個人情報保護法と突き合わせ。どの条文がどこと矛盾しているかを、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
販売プロセスの業務記述書・フローチャート・RCM(リスクコントロールマトリクス)を、財務報告内部統制の評価及び監査に関する実施基準と照合。キーコントロールの識別漏れや文書間のリスクID不整合を、根拠つきで事前に発見しました。
「3点セット(業務記述書・フローチャート・RCM)を作ったけれど、財務報告内部統制の整備・運用評価の観点でちゃんと網羅できているか、監査人に指摘される前に自分たちで確認したい——」。 J-SOX の整備評価期に毎年直面するこの悩みを、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。
ある上場企業の経営管理部門が、J-SOX(金融商品取引法に基づく内部統制報告制度)の整備評価に取り組んでいました。毎年のことではあるものの、担当者を悩ませるのが「3点セットの網羅性と整合性の確認」です。
業務記述書・フローチャート・RCM(リスクコントロールマトリクス)の3文書は、それぞれが独立して作られていることが多く、リスクIDの名称が文書間でズレていたり、キーコントロール(KC)のフラグが漏れていたりすることが少なくありません。財務報告内部統制の評価及び監査に関する実施基準を何十ページも読みながら、担当者が目視で突き合わせるのが実態でした。
問題は整備評価だけではありません。経営者評価・監査人レビューのたびに指摘が来て、その根拠となる評価基準の原文を都度探して説明する手間も重なります。「なぜこの統制でよいのか」「どの評価基準を根拠にしているのか」を後から示せる仕組みが、ずっと欲しかったと言います。
ぶつかっていた課題
まず、難しい設定は一切しません。「販売プロセスの3点セットが、財務報告内部統制の整備・運用評価の要求を満たしているか確認したい」と、日常の言葉で入力しました。業務記述書・フローチャート・RCMの3ファイルをドラッグ&ドロップでアップロードすると、AIが確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。
あなたが入力した指示(自然文でOK)
「販売プロセスの3点セット(業務記述書・フローチャート・RCM)が、財務報告に係る内部統制の整備・運用評価の要求を満たしているか確認したい。リスクと統制の対応、キーコントロールの記載漏れを根拠つきで洗い出して。」
対象文書(3点セット)
013点セットをアップロード・取り込み
業務記述書・フローチャート・RCM(リスクコントロールマトリクス)を対象文書として取り込み
02財務報告内部統制の要求と照合
金融商品取引法・評価基準・経営者評価ガイドラインとの整合・網羅性をAIが判定
03判定根拠と整合箇所の検証
RCM上のリスクIDと業務記述書・フローチャートの記載が連動しているかを実在チェック
04内部監査担当による最終確認
要確認・不適合の指摘だけを内部監査担当にルーティング、承認/差戻しを記録
プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は中身を確認して修正でき、一度作れば翌年度以降の整備評価でも同じ観点で繰り返し使えます。プロセスが変わったときは対象文書を差し替えるだけで、同じワークフローが走ります。
手順を保存して実行すると、AIが実施基準・評価ガイドラインの要求事項と3点セットを1観点ずつ照合します。結果はこの1画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どの評価基準の・どの条項が根拠か」が必ず添うこと。AIの言い分を鵜呑みにせず、人が原文で確かめられます。
財務報告内部統制 実施基準 / 経営者評価ガイドライン と照合
3点セット 網羅性・整合性チェック
2026-04-25 実行 | 8 観点
4
適合
2
要確認
2
不適合
評価対象とした統制活動のうち、財務報告の信頼性に重要な影響を与えるキーコントロールを識別し、記載することが求められる。キーコントロールのない統制プロセスは整備状況の評価対象として不十分と判断される。
RCM上の「承認統制」行に KC フラグ列が存在せず、キーコントロールの識別が未記載。評価基準との不整合。
今回AIが見つけたのは、「キーコントロール(KC)がRCM上で識別されていない」「業務記述書とRCMのリスクIDが不整合」の2件の不適合。どちらも監査人から指摘されやすい典型的な整備不備です。人手では見落としていた可能性が高い箇所を、根拠つきで事前に拾えました。
AIが適合と判定した4観点は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認2件と不適合2件の、合わせて4件だけ。担当者は不適合だった2件を文書担当者に差戻し、修正・再提出されたRCMをもとにAIを再実行して、最終的に全観点を承認・確定しました。
最終レビュー(人が確定)
実施基準は「財務報告の信頼性に重要な影響を与えるKCを識別・記載」することを要求。RCMに KC フラグ列がなく、整備状況評価の要件を満たさない。文書担当へ修正を依頼。
人が見るのは要確認・不適合の4件だけ。適合4件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。
監査ログ(改ざん不可)
8観点を判定(適合4 / 要確認2 / 不適合2)
hash d4c1…7e
「KCがRCM上で未記載」「リスクIDの不整合」の2件を差戻し(文書担当へ修正依頼)
hash a8f2…3b
RCMにKCフラグ列を追加・リスクID体系を統一して再提出。AI再実行、適合に変更
hash e1b9…4f
全8観点を承認・確定(2026年度 販売プロセス 整備評価 完了)
hash c3a7…d2
一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの根拠で判断したか」が後から完全にたどれるので、外部監査人への説明もそのまま使えます。経営者評価報告書の作成時に根拠を再収集する必要がなく、証跡として即座に提示できるのが大きな安心材料でした。
目視で2〜3日かかっていた1プロセスあたりの整合確認が、わずか数時間で完了しました。全プロセス分の整備評価期間も従来の2週間から2日に短縮。何より、KCの識別漏れとリスクIDの不整合を監査人に指摘される前に自分たちで拾えたことが、担当者にとって一番大きな変化でした。監査人レビューで不備の指摘ゼロで整備評価期を終えたのは初めてのことです。
観点設定〜最終確定まで
実施基準の原文を即確認
整備評価フェーズ完了
この事例のポイント
今回はJ-SOX 整備評価の3点セット点検の事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(実施基準・評価ガイドライン・上位規程)」と「確認したい文書(業務記述書・フローチャート・RCM)」を渡し、根拠つきで突き合わせる。ISO 内部監査の事前点検、社内規程の適合性確認、契約書レビュー——ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。整備評価から運用評価、さらには年度をまたいだ継続的なモニタリングまで、一度作ったワークフローを使い回すことで、J-SOX 対応全体を仕組みで回せるようになります。
お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。
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