新しく作った社内規程が、上位規程や法令とズレていないか AI にチェックさせてみた
改定したばかりの「情報セキュリティ管理規程」を、上位の基本規程・就業規則・個人情報保護法と突き合わせ。どの条文がどこと矛盾しているかを、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
36協定届(特別条項つき)・就業規則・勤怠サマリを突き合わせ、月100時間超の絶対的上限違反や特別条項の発動回数オーバー、届出記載の不備を根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
「36協定を結んでいるから大丈夫——と思っていたら、月100時間の絶対的上限を超えている社員がいた」。労務担当者が毎月末に直面する、この気づきの遅さを INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。
ある企業の人事部労務担当では、毎月末に全部署の勤怠データを集めて時間外労働の集計をおこなっていました。確認すべき文書は、36協定届出書(特別条項つき)・就業規則・勤怠システムからの時間外サマリの3点。問題は、これらを横断して「誰が・どの上限を・どの程度超えているか」を突き合わせる作業が、すべて手作業のExcelだったことです。
36協定の上限は一種類ではありません。月45時間・年360時間の原則的上限に加え、特別条項を締結していれば月100時間未満・年720時間以内という絶対的上限が存在します。さらに特別条項の発動回数は年6回以内という制限もあります。これらすべてを同時に監視するのは、数十人〜数百人規模の組織では相当な工数になります。
ぶつかっていた課題
まず、複雑な設定は一切しません。「今月の時間外労働が、36協定届の上限・就業規則・労基法の要件と整合しているか確認したい」と、上司に説明するような言葉で入力しました。するとAIが、確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。次に、36協定届出書・就業規則・勤怠サマリの3ファイルを対象文書として登録するだけです。
あなたが入力した指示(自然文でOK)
「今月の時間外労働が、36協定届の上限(特別条項含む)・就業規則・労基法の要件と整合しているか確認したい。上限超過の疑いがある対象者と、協定の記載不備を根拠つきで洗い出して。」
0136協定届・就業規則・勤怠サマリを取り込み
36協定届出書(特別条項を含む)・就業規則・時間外労働の月別集計(勤怠サマリ)を対象文書として登録
02法定上限と協定上限を照合
労働基準法・36協定に定められた月・年の上限時間と実際の時間外労働を1人ずつ比較・判定
03特別条項の要件・記載の有無を検証
特別条項発動の要件(臨時的な特別の事情)・発動回数上限・健康確保措置の記載を実在チェック
04人による最終確認
上限超過・要確認の対象者だけを労務担当に回し、是正対応・次回協定への反映を記録
対象文書(3件)
36協定届出書(特別条項つき)2026年度版.pdf
協定文書 · 4ページ
就業規則(時間外・休日労働に関する規定).pdf
就業規則 · 12ページ
2026年4月_時間外労働_月別集計.xlsx
勤怠サマリ
一度作った手順は翌月以降もそのまま再利用できます。文書を入れ替えて実行するだけで、毎月同じ観点で点検を繰り返せます。
手順を保存して実行すると、AIが36協定届・就業規則・勤怠サマリを同時に読み込み、8つの観点それぞれについて判定を返します。ポイントは、すべての判定に「どの条文が・何を要求しているか」の根拠が必ず添うこと。「月100時間未満」という絶対的上限が労基法第36条第6項第2号に定められていることが、引用テキストとともに確認できます。
労働基準法第36条 / 36協定届(特別条項) / 就業規則 / 時間外労働サマリ と照合
36協定 運用チェック
2026-04-30 実行 | 8 観点
3
適合
3
要確認
2
不適合
時間外労働及び休日労働を合算した時間数は、1か月について100時間未満でなければならない(第6項第2号)。特別条項を締結している場合であっても同様。
山田課長(営業3課)の4月分が月108時間に達しており、特別条項発動時の絶対的上限(100時間未満)を超過。労基法違反の疑い。
今回AIが検出したのは2つの重大な不適合。山田課長の4月分が月108時間で労基法の絶対的上限(100時間未満)を超過、さらに鈴木主任の特別条項発動が年7回目で、協定が認める6回の上限を超えていること。どちらも行政指導・送検リスクに直結する違反です。
AIが適合と判定した3件は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が判断を要するのは、要確認3件と不適合2件の、合わせて5件だけ。労務担当は不適合の2件について即日対応(業務量の是正・管理職への通知)を記録し、要確認の3件については次回協定更新と産業医への確認依頼をタスクに登録して確定しました。
最終レビュー(人が確定)
山田課長(営業3課)の4月分が108時間。労基法36条6項の絶対的上限を超えており、速やかに業務量の是正が必要。次月の時間外労働計画を管理職会議にて見直し。
年間超過予測アラート
山田課長の1〜4月累計280時間。現ペースだと年間840時間超の見込み(上限720時間)。5月以降の調整が必要です。
人が見るのは不適合・要確認の5件だけ。適合3件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。
監査ログ(改ざん不可)
8観点を判定(適合3 / 要確認3 / 不適合2)
hash d8e2…5b
「月100時間超過(山田課長)」「特別条項発動7回目(鈴木主任)」を不適合確定。両名の業務量調整を各課長に通知
hash a3f7…c9
「特別条項の事由記載の具体化」を次回協定更新のタスクに登録。健康確保措置の実施記録を産業医へ確認依頼
hash f1b4…2e
全観点を最終承認・確定(2026年4月度 36協定運用点検 完了)
hash c6d0…8f
一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの法令を根拠に判断したか」が後から完全にたどれるので、行政機関からの調査や内部監査での説明にそのまま使えます。
月10時間以上を費やしていた36協定の運用チェックが、文書の取り込みから最終確定まで30分で完了しました。何より、月末ギリギリに気づいていた上限超過を月次点検の当日中に検出し、即日是正できたことが、担当者にとって最大の変化でした。特別条項の記載不備も、更新時にはじめて指摘されるのではなく、運用中に自動で見つけられるようになりました。
文書取込〜確定まで
根拠ゼロの判定は出さない
適合3件は素通し
この事例のポイント
今回は36協定の運用チェックでしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(労基法・36協定届・就業規則)」と「確認したい実態(勤怠サマリ)」を渡し、根拠つきで突き合わせる。社員の時間外労働管理、育児介護休業の運用確認、賃金規程と実支給の整合——労務管理のあらゆる「ルールと実態の照合」に、同じ手順がそのまま使えます。
お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。
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