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活用事例設計製造品質保証

製品仕様書が PRD・受入基準を満たしているか、出図前に AI で突き合わせてみた

設計部門が起こした製品仕様書を、製品要求仕様書(PRD)・受入基準・安全基準と1項目ずつ照合。要求の未反映や基準値の不整合を根拠つきで検出し、出図前に手戻りを潰しました。

ININDX 編集部プロダクトチーム7分で読めます
製品試作品、設計図面、精密工具が並ぶ設計レビューの作業台

「仕様書を仕上げたけれど、PRD や受入基準の要求を全部拾えているか不安——」。設計・品証部門がぶつかるこの悩みを、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。

背景

「仕様書と要求仕様の突き合わせ」は、なぜこんなに大変なのか

ある製品の設計チームが、出図直前の「製品仕様書 v0.9」を最終確認しようとしました。製品要求仕様書(PRD)をベースに設計を進めてきたはずが、いざレビューテーブルを前にすると「どの要求が、仕様書のどこに落とし込まれているか」を1項目ずつ確認していく作業が待っています。

PRD の動作温度・消費電力・通信仕様といった数値要求は、仕様書の別ページに散らばって記載されています。さらに受入基準・安全規格・社内設計標準との整合まで確認しようとすると、複数の文書を並べながらの目視照合に何時間もかかります。見落としが出図後に発覚すれば、設計変更という大きな手戻りに直結します。

ぶつかっていた課題

  • PRD と仕様書を1項目ずつ目視で突き合わせており、レビューに丸2日かかっていた
  • 要求の取りこぼしが出図後の手戻り・設計変更につながり、コストが膨らんでいた
  • 温度・電力などの基準値の不整合を見落とすリスクがあり、数値確認が属人化していた
  • どの要求に対してどの判断をしたか後からトレースできず、監査対応に手間がかかっていた
01やってみた

チェックしたいことを、ふつうの日本語で伝えるだけ

まず、難しい設定は一切しません。「この仕様書が PRD や受入基準・安全基準を満たしているか確認したい」と、ふだん上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。

app.indx-compliance.com/start/draft

あなたが入力した指示(自然文でOK)

「出図前の製品仕様書 v0.9 が、製品要求仕様書(PRD)や受入基準、安全基準を満たしているか確認したい。要求の未反映や基準値の不整合を根拠つきでチェックして。」

AI がチェック手順を自動生成draft · 4 ステップ
  1. 01要求仕様と基準を取り込み

    PRD・受入基準・安全規格・社内設計標準を対象に取り込み

  2. 02仕様項目ごとに適合性を評価

    各要求に対する仕様書の記載と基準値を1項目ずつ照合

  3. 03判定の根拠と自信度を検証

    根拠となった PRD の該当項・基準値を実在チェック

  4. 04人による最終レビュー

    要確認・不適合の項目だけを設計・品証に回す

画面①入力した自然文の指示から、AI が「要求仕様の取り込み → 仕様項目ごとの適合評価 → 根拠の検証 → 人の最終確認」という4ステップの手順を自動生成。中身を確認して保存するだけ。

プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は中身を見て修正でき、一度作れば次回以降は同じ観点で何度でも使い回せます。

02やってみた

実行すると、要求項目ごとに「根拠つき」で合否が並ぶ

手順を保存して実行すると、PRD の各要求項目に対して仕様書の記載が要求を満たしているかを、AI が 1 つずつ判定します。結果はこの 1 画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どの文書の・どの条件が根拠か」が必ず添うこと。行をタップすると、根拠となった原文がその場で開きます。

app.indx-compliance.com/runs/run_shiyousho-v09
仕様適合チェック製品仕様書 v0.9v0.9

製品要求仕様書(PRD)/ 受入基準 / 安全規格(IEC 62368-1)/ 社内設計標準 と照合

製品仕様書 vs 要求仕様 適合チェック

2026-05-12 実行 | 8 観点

根拠つき

4

合格

3

要確認

1

不適合

適合 50%
  • 判定の根拠製品要求仕様書(PRD)3.2 p.5

    製品の動作保証環境について、動作温度範囲は -20℃ 〜 60℃ とする。この範囲外での動作は保証対象外とする。

    照合した基準
    製品要求仕様書(PRD)3.2
    原文との照合
    仕様書と矛盾の疑い
    AIの自信度
    86%

    仕様書 v0.9 は 0℃ 〜 50℃ で、PRD の要求温度範囲を満たさない。要求未達。

画面②合格4 / 要確認3 / 不適合1 を一覧で。各行をタップすると、判定の根拠となった PRD・安全規格の原文(ハイライト箇所)と、不整合の理由がその場で開きます。実際に行をタップして試せます。

今回 AI が見つけたのは、「動作温度範囲が PRD の要求(-20〜60℃)に対し、仕様書では 0〜50℃ にとどまっていた」という要求未達。出図後に発覚すると設計変更につながる、コストの大きい見落としです。人の目視レビューでは見逃しやすい数値の不整合を、根拠つきで事前に検出できました。

03やってみた

人は「要確認・不適合」だけを見て、確定する

AI が合格と判定した 4 件は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認 3 件と不適合 1 件の、合わせて 4 件だけ。設計の仕様レビュー担当は不適合だった温度範囲の項目を設計部門へ差戻し、修正された仕様書 v0.91 を再実行して最終的に承認・確定しました。

app.indx-compliance.com/runs/run_shiyousho-v09/review

最終レビュー(人が確定)

不適合動作温度範囲が PRD 要求を満たすこと

PRD は -20〜60℃ を要求。仕様書 v0.9 は 0〜50℃ にとどまっており、要求未達。設計部門へ差戻し。

人が見るのは要確認・不適合の4件だけ。合格4件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。

監査ログ(改ざん不可)

  1. 10:14AI

    8 観点を判定(合格4 / 要確認3 / 不適合1)

    hash c2a7…4f

  2. 10:32仕様レビュー担当 山田

    「動作温度範囲」を差戻し(PRD 要求との不整合を設計へ差戻し)

    hash e9b1…7a

  3. 13:05設計担当 鈴木

    温度範囲を -20〜60℃ に修正し仕様書 v0.91 を再実行 → 合格

    hash f4d3…2c

  4. 13:06仕様レビュー担当 山田

    全項目を承認・確定(出図許可)

    hash a8e0…55

画面③左:人が確認するのは要対応の項目のみ。右:AI の判定から人の承認・差戻しまで、すべての操作が改ざん不可のログに自動で残ります。

一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの根拠で判断したか」が後から完全にたどれるので、品質監査や設計変更の履歴管理にもそのまま使えます。

できたこと

結果:2日の仕様レビューが、半日に

目視で丸 2 日かかっていた適合チェックが、観点の準備から最終確定まで半日で完了しました。何より、人手では見落としていた温度範囲の要求未達を出図前に拾えたことが、担当者にとって一番の安心材料でした。

2日→半日
仕様レビューの所要時間

観点準備〜確定まで

100%
判定に根拠がついた割合

PRD の該当項を即確認

4件 / 8件
人が見るべき項目に圧縮

合格4件は素通し

この事例のポイント

  • チェックの設定は自然な日本語の指示だけ。専門知識もプログラミングも不要。
  • すべての合否にPRD・安全規格の原文という根拠が添うので、AI を鵜呑みにせず人が確かめられる。
  • 人が見るのは要確認・不適合だけ。判断に集中でき、数値の不整合も見落とさない。
  • 操作・判断は改ざん不可のログに残り、品質監査や設計変更履歴の説明にそのまま使える。
まとめ

仕様書・設計標準・申請書——「ものさし文書との照合」はすべて同じ形で

今回は製品仕様書の事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(PRD・受入基準・安全規格・社内設計標準)」と「確認したい文書」を渡し、根拠つきで突き合わせる。社内規程の整合チェック、契約書のレビュー、申請書の不備チェック——ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。

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