新しく作った社内規程が、上位規程や法令とズレていないか AI にチェックさせてみた
改定したばかりの「情報セキュリティ管理規程」を、上位の基本規程・就業規則・個人情報保護法と突き合わせ。どの条文がどこと矛盾しているかを、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
設計部門が起こした製品仕様書を、製品要求仕様書(PRD)・受入基準・安全基準と1項目ずつ照合。要求の未反映や基準値の不整合を根拠つきで検出し、出図前に手戻りを潰しました。
「仕様書を仕上げたけれど、PRD や受入基準の要求を全部拾えているか不安——」。設計・品証部門がぶつかるこの悩みを、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。
ある製品の設計チームが、出図直前の「製品仕様書 v0.9」を最終確認しようとしました。製品要求仕様書(PRD)をベースに設計を進めてきたはずが、いざレビューテーブルを前にすると「どの要求が、仕様書のどこに落とし込まれているか」を1項目ずつ確認していく作業が待っています。
PRD の動作温度・消費電力・通信仕様といった数値要求は、仕様書の別ページに散らばって記載されています。さらに受入基準・安全規格・社内設計標準との整合まで確認しようとすると、複数の文書を並べながらの目視照合に何時間もかかります。見落としが出図後に発覚すれば、設計変更という大きな手戻りに直結します。
ぶつかっていた課題
まず、難しい設定は一切しません。「この仕様書が PRD や受入基準・安全基準を満たしているか確認したい」と、ふだん上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。
あなたが入力した指示(自然文でOK)
「出図前の製品仕様書 v0.9 が、製品要求仕様書(PRD)や受入基準、安全基準を満たしているか確認したい。要求の未反映や基準値の不整合を根拠つきでチェックして。」
01要求仕様と基準を取り込み
PRD・受入基準・安全規格・社内設計標準を対象に取り込み
02仕様項目ごとに適合性を評価
各要求に対する仕様書の記載と基準値を1項目ずつ照合
03判定の根拠と自信度を検証
根拠となった PRD の該当項・基準値を実在チェック
04人による最終レビュー
要確認・不適合の項目だけを設計・品証に回す
プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は中身を見て修正でき、一度作れば次回以降は同じ観点で何度でも使い回せます。
手順を保存して実行すると、PRD の各要求項目に対して仕様書の記載が要求を満たしているかを、AI が 1 つずつ判定します。結果はこの 1 画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どの文書の・どの条件が根拠か」が必ず添うこと。行をタップすると、根拠となった原文がその場で開きます。
製品要求仕様書(PRD)/ 受入基準 / 安全規格(IEC 62368-1)/ 社内設計標準 と照合
製品仕様書 vs 要求仕様 適合チェック
2026-05-12 実行 | 8 観点
4
合格
3
要確認
1
不適合
製品の動作保証環境について、動作温度範囲は -20℃ 〜 60℃ とする。この範囲外での動作は保証対象外とする。
仕様書 v0.9 は 0℃ 〜 50℃ で、PRD の要求温度範囲を満たさない。要求未達。
今回 AI が見つけたのは、「動作温度範囲が PRD の要求(-20〜60℃)に対し、仕様書では 0〜50℃ にとどまっていた」という要求未達。出図後に発覚すると設計変更につながる、コストの大きい見落としです。人の目視レビューでは見逃しやすい数値の不整合を、根拠つきで事前に検出できました。
AI が合格と判定した 4 件は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認 3 件と不適合 1 件の、合わせて 4 件だけ。設計の仕様レビュー担当は不適合だった温度範囲の項目を設計部門へ差戻し、修正された仕様書 v0.91 を再実行して最終的に承認・確定しました。
最終レビュー(人が確定)
PRD は -20〜60℃ を要求。仕様書 v0.9 は 0〜50℃ にとどまっており、要求未達。設計部門へ差戻し。
人が見るのは要確認・不適合の4件だけ。合格4件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。
監査ログ(改ざん不可)
8 観点を判定(合格4 / 要確認3 / 不適合1)
hash c2a7…4f
「動作温度範囲」を差戻し(PRD 要求との不整合を設計へ差戻し)
hash e9b1…7a
温度範囲を -20〜60℃ に修正し仕様書 v0.91 を再実行 → 合格
hash f4d3…2c
全項目を承認・確定(出図許可)
hash a8e0…55
一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの根拠で判断したか」が後から完全にたどれるので、品質監査や設計変更の履歴管理にもそのまま使えます。
目視で丸 2 日かかっていた適合チェックが、観点の準備から最終確定まで半日で完了しました。何より、人手では見落としていた温度範囲の要求未達を出図前に拾えたことが、担当者にとって一番の安心材料でした。
観点準備〜確定まで
PRD の該当項を即確認
合格4件は素通し
この事例のポイント
今回は製品仕様書の事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(PRD・受入基準・安全規格・社内設計標準)」と「確認したい文書」を渡し、根拠つきで突き合わせる。社内規程の整合チェック、契約書のレビュー、申請書の不備チェック——ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。
お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。
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