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活用事例知財部特許出願記載要件

特許出願前の明細書が、特許法の記載要件と社内ガイドラインを満たしているか AI にチェックさせてみた

出願直前の明細書を、特許法第36条の記載要件・特許庁の様式・自社の出願ガイドラインと突き合わせ。請求項のサポート要件や明確性の不備を、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。

ININDX 編集部プロダクトチーム8分で読めます
試作品部品、図面、測定工具が並ぶ知財部門の特許レビュー机

「出願前に記載要件を確認したくても、条文を1項目ずつ目視でチェックしていると丸3日かかってしまう——」。 知財部の出願担当なら一度は感じたこの重さを、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。

背景

「特許明細書の記載要件チェック」は、なぜこんなに大変なのか

ある企業の知財部が、製品Xの発明について特許出願を準備していました。 出願書類のうち、特に時間がかかるのが明細書と特許請求の範囲の記載要件の確認です。 特許法第36条・特許庁の様式・自社の出願ガイドラインを全部参照しながら、請求項ひとつひとつを照合していく作業は、経験豊富な担当者でも数日がかりになります。

しかも厄介なのは、出願後に拒絶理由通知が来てから初めて不備に気づくケース。 補正書の作成・審査官との調整に余分なコストと時間がかかり、最悪の場合は権利化を断念することにもなりかねません。 その根本には、チェック作業が属人化していて「なぜOKと判断したか」の根拠が残らないという問題があります。

ぶつかっていた課題

  • 過去の拒絶理由通知を見ながら担当者の経験で目視チェックし、明細書1件に丸3日かかっていた
  • サポート要件・実施可能要件の判断が属人化し、担当者が変わると観点がぶれる
  • 出願後に記載不備で拒絶理由通知が来て、補正書対応に追われる悪循環
  • どの条文のどの要件に引っかかるのか、判断の根拠を後から追えない
01やってみた

チェックしたいことを、ふつうの日本語で伝えるだけ

まず、難しい設定は一切しません。「明細書が記載要件を満たしているか、請求項ごとに根拠を示してチェックして」と、ふだん上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。

app.indx-compliance.com/start/draft

あなたが入力した指示(自然文でOK)

「出願前の明細書 v1.0 が、特許法第36条の記載要件(サポート要件・実施可能要件・明確性)と特許庁の様式、自社の出願ガイドラインを満たしているか確認したい。請求項ごとに根拠を示してチェックして。」

AI がチェック手順を自動生成draft · 4 ステップ
  1. 01関連する条文・ガイドラインを取り込み

    特許法第36条・特許庁様式・自社出願ガイドラインを対象に取り込み

  2. 02請求項・明細書ごとに記載要件を評価

    サポート要件・実施可能要件・明確性を1項目ずつ判定

  3. 03引用の妥当性と自信度を検証

    根拠となった条文・実施例を実在チェックしスコア化

  4. 04人による最終レビュー

    要確認・不適合の項目だけを知財担当に回す

画面①入力した自然文の指示から、AI が「条文・ガイドラインの取り込み → 記載要件の評価 → 引用の検証 → 人の最終確認」という4ステップの手順を自動生成。中身を確認して保存するだけ。

プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は中身を見て修正でき、一度作れば次回以降は同じ観点で何度でも使い回せます。

02やってみた

実行すると、請求項ごとに「根拠つき」で合否が並ぶ

手順を保存して実行すると、明細書の各記載要件が条文・様式・ガイドラインを満たしているかを、AI が 1 つずつ判定します。結果はこの 1 画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どの条文の・どの要求が根拠か」が必ず添うこと。AI の言い分を鵜呑みにせず、人が原文で確かめられます。各行をタップすると判定の根拠となった条文の原文(ハイライト箇所)が展開します。

app.indx-compliance.com/runs/run_tokkyo-v10
特許出願レビュー明細書 v1.0v1.0

特許法第36条 / 特許庁 様式 / 自社出願ガイドライン / 過去の拒絶理由通知の傾向 と照合

特許明細書 記載要件チェック

2026-05-21 実行 | 9 観点

根拠つき

5

合格

3

要確認

1

不適合

適合 56%
  • 判定の根拠特許法第36条第6項第1号 p.1

    特許請求の範囲の記載は、発明の詳細な説明に記載したものであること。上位概念の請求項は実施例による十分な裏付けを要する。

    照合した基準
    特許法第36条第6項第1号
    原文との照合
    条文との矛盾の疑い
    AIの自信度
    85%

    請求項1の上位概念が、明細書の実施例で十分に裏付けられていない疑い。拒絶理由(サポート要件違反)のリスク。

画面②合格5 / 要確認3 / 不適合1 を一覧で。行をタップすると、判定の根拠となった条文・ガイドラインの原文(ハイライト箇所)と、不備の理由がその場で開きます。

今回 AI が見つけたのは、「請求項1がサポート要件を満たしていない」という1件の不適合。 上位概念の請求項に対し、明細書の実施例による裏付けが不足していました。出願後に拒絶理由通知で指摘されがちな、典型的な穴です。

03やってみた

人は「要確認・不適合」だけを見て、確定する

AI が合格と判定した 5 件は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認 3 件と不適合 1 件の、合わせて 4 件だけ。知財部の出願担当者は不適合だったサポート要件の問題を起案部門に差戻し、実施例が追記された明細書を再実行して、最終的に承認・確定しました。

app.indx-compliance.com/runs/run_tokkyo-v10/review

最終レビュー(人が確定)

不適合請求項1のサポート要件

上位概念の請求項に対し、明細書の実施例による裏付けが不足。サポート要件違反として拒絶理由が来るリスクがあるため、起案部門へ差戻し。

人が見るのは要確認・不適合の4件だけ。合格5件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。

監査ログ(改ざん不可)

  1. 10:14AI

    9 観点を判定(合格5 / 要確認3 / 不適合1)

    hash c2d7…4f

  2. 10:31知財部 出願担当 山田

    「請求項1のサポート要件不備」を差戻し(実施例の追記を依頼)

    hash e9a1…b3

  3. 13:55起案部門 鈴木

    実施例を追記し再実行 → サポート要件が合格に

    hash f4c8…07

  4. 13:57知財部 出願担当 山田

    全項目を承認・確定。出願手続に移行

    hash a0e3…5d

画面③左:人が確認するのは要対応の項目のみ。右:AIの判定から人の承認・差戻しまで、すべての操作が改ざん不可のログに自動で残ります。

一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの根拠で判断したか」が後から完全にたどれるので、社内の出願管理や知財ポートフォリオのレビューにも活用できます。

できたこと

結果:3日かかった出願前チェックが、1時間に

担当者の経験に頼った3日がかりのチェックが、観点の準備から最終確定まで1時間で完了しました。何より、出願後に拒絶理由通知として返ってきていたサポート要件の不備を、出願前に拾えたことが一番の成果でした。

3日→1時間
明細書1件のチェック時間

観点準備〜確定まで

100%
判定に根拠がついた割合

条文・実施例を即確認

4件 / 9件
人が見るべき項目に圧縮

合格5件は素通し

この事例のポイント

  • チェックの設定は自然な日本語の指示だけ。専門知識もプログラミングも不要。
  • すべての合否に特許法・特許庁様式の原文という根拠が添うので、AI を鵜呑みにせず人が確かめられる。
  • 人が見るのは要確認・不適合だけ。判断に集中でき、出願前の見落としも減る。
  • 操作・判断は改ざん不可のログに残り、知財部内のレビュー記録・内部監査にそのまま使える。
まとめ

特許・規程・申請——「ルールとの照合」はすべて同じ形で

今回は特許明細書の記載要件チェックの事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(条文・特許庁様式・社内ガイドライン)」と「確認したい文書(明細書・請求項)」を渡し、根拠つきで突き合わせる。社内規程の整合確認、契約書のレビュー、ISO 監査の事前点検——ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。

あなたの業務でも、まず1つの文書から試せます。

お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。

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