新しく作った社内規程が、上位規程や法令とズレていないか AI にチェックさせてみた
改定したばかりの「情報セキュリティ管理規程」を、上位の基本規程・就業規則・個人情報保護法と突き合わせ。どの条文がどこと矛盾しているかを、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
出願直前の明細書を、特許法第36条の記載要件・特許庁の様式・自社の出願ガイドラインと突き合わせ。請求項のサポート要件や明確性の不備を、根拠つきで AI に洗い出してもらいました。
「出願前に記載要件を確認したくても、条文を1項目ずつ目視でチェックしていると丸3日かかってしまう——」。 知財部の出願担当なら一度は感じたこの重さを、INDX Compliance で実際に解いてみました。本物の操作画面とともにご紹介します。
ある企業の知財部が、製品Xの発明について特許出願を準備していました。 出願書類のうち、特に時間がかかるのが明細書と特許請求の範囲の記載要件の確認です。 特許法第36条・特許庁の様式・自社の出願ガイドラインを全部参照しながら、請求項ひとつひとつを照合していく作業は、経験豊富な担当者でも数日がかりになります。
しかも厄介なのは、出願後に拒絶理由通知が来てから初めて不備に気づくケース。 補正書の作成・審査官との調整に余分なコストと時間がかかり、最悪の場合は権利化を断念することにもなりかねません。 その根本には、チェック作業が属人化していて「なぜOKと判断したか」の根拠が残らないという問題があります。
ぶつかっていた課題
まず、難しい設定は一切しません。「明細書が記載要件を満たしているか、請求項ごとに根拠を示してチェックして」と、ふだん上司に説明するような言葉で入力しました。すると AI が、確認すべき手順(チェックの観点)を自動で組み立ててくれます。
あなたが入力した指示(自然文でOK)
「出願前の明細書 v1.0 が、特許法第36条の記載要件(サポート要件・実施可能要件・明確性)と特許庁の様式、自社の出願ガイドラインを満たしているか確認したい。請求項ごとに根拠を示してチェックして。」
01関連する条文・ガイドラインを取り込み
特許法第36条・特許庁様式・自社出願ガイドラインを対象に取り込み
02請求項・明細書ごとに記載要件を評価
サポート要件・実施可能要件・明確性を1項目ずつ判定
03引用の妥当性と自信度を検証
根拠となった条文・実施例を実在チェックしスコア化
04人による最終レビュー
要確認・不適合の項目だけを知財担当に回す
プログラミングの知識も、複雑なルール設定も不要です。生成された手順は中身を見て修正でき、一度作れば次回以降は同じ観点で何度でも使い回せます。
手順を保存して実行すると、明細書の各記載要件が条文・様式・ガイドラインを満たしているかを、AI が 1 つずつ判定します。結果はこの 1 画面に集約されます。ポイントは、すべての判定に「どの条文の・どの要求が根拠か」が必ず添うこと。AI の言い分を鵜呑みにせず、人が原文で確かめられます。各行をタップすると判定の根拠となった条文の原文(ハイライト箇所)が展開します。
特許法第36条 / 特許庁 様式 / 自社出願ガイドライン / 過去の拒絶理由通知の傾向 と照合
特許明細書 記載要件チェック
2026-05-21 実行 | 9 観点
5
合格
3
要確認
1
不適合
特許請求の範囲の記載は、発明の詳細な説明に記載したものであること。上位概念の請求項は実施例による十分な裏付けを要する。
請求項1の上位概念が、明細書の実施例で十分に裏付けられていない疑い。拒絶理由(サポート要件違反)のリスク。
今回 AI が見つけたのは、「請求項1がサポート要件を満たしていない」という1件の不適合。 上位概念の請求項に対し、明細書の実施例による裏付けが不足していました。出願後に拒絶理由通知で指摘されがちな、典型的な穴です。
AI が合格と判定した 5 件は、根拠つきなので素通しで確認できます。人が頭を使うのは、要確認 3 件と不適合 1 件の、合わせて 4 件だけ。知財部の出願担当者は不適合だったサポート要件の問題を起案部門に差戻し、実施例が追記された明細書を再実行して、最終的に承認・確定しました。
最終レビュー(人が確定)
上位概念の請求項に対し、明細書の実施例による裏付けが不足。サポート要件違反として拒絶理由が来るリスクがあるため、起案部門へ差戻し。
人が見るのは要確認・不適合の4件だけ。合格5件は根拠つきで素通しでき、判断に集中できます。
監査ログ(改ざん不可)
9 観点を判定(合格5 / 要確認3 / 不適合1)
hash c2d7…4f
「請求項1のサポート要件不備」を差戻し(実施例の追記を依頼)
hash e9a1…b3
実施例を追記し再実行 → サポート要件が合格に
hash f4c8…07
全項目を承認・確定。出願手続に移行
hash a0e3…5d
一連の操作・判断はすべて改ざんできない監査ログに記録されます。「いつ・誰が・何を・どの根拠で判断したか」が後から完全にたどれるので、社内の出願管理や知財ポートフォリオのレビューにも活用できます。
担当者の経験に頼った3日がかりのチェックが、観点の準備から最終確定まで1時間で完了しました。何より、出願後に拒絶理由通知として返ってきていたサポート要件の不備を、出願前に拾えたことが一番の成果でした。
観点準備〜確定まで
条文・実施例を即確認
合格5件は素通し
この事例のポイント
今回は特許明細書の記載要件チェックの事例でしたが、INDX Compliance の使い方はどれも同じです。「ものさしになる文書(条文・特許庁様式・社内ガイドライン)」と「確認したい文書(明細書・請求項)」を渡し、根拠つきで突き合わせる。社内規程の整合確認、契約書のレビュー、ISO 監査の事前点検——ルールとの照合が発生するあらゆる業務に、同じ手順がそのまま使えます。
お手元の規程・契約書・申請書をお持ちいただければ、実際の判定画面でデモいたします。 閉域環境・オンプレ設置にも対応します。
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先方ドラフトの業務委託契約書を、自社の契約チェックリスト・下請法・過去の修正履歴と照合。一方的な責任条項や不利な解除条件を、根拠つきで AI に指摘してもらいました。
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